第4戦はSUPER GT唯一の海外戦。その舞台となったのはタイのチャン・インターナショナル・サーキットで、GT-Rが得意とするコースだ。
今年で6回目となるタイ戦のうち、10号車のステアリングを握る星野選手はこれまでに2勝(2位も1回)を上げている。
さらに昨年は、11号車がタイ戦を制していることもあり、レース前から期待が高まっていた。
6月29日に予選、30日に決勝が行われた第4戦。
予選を7番手で終えた10号車GAINER TANAX triple a GT-Rは序盤に順位を上げると、25号車、7号車と三つ巴の2番手争いを繰り広げた。
しばらく順位は動かなかったが、16周目のターン4で7号車とともに25号車をオーバーテイク。
3番手に順位を上げた。中盤のピット作業明けに7号車をパスすると、トップを独走していた56号車に迫った。
終盤、10号車の石川選手がテール・トゥ・ノーズまで差を詰める。
さらにファイナルラップにサイド・バイ・サイドから10号車が56号車をオーバーテイク。
その差0.3秒の接戦を制して、今季初優勝を飾った。
この優勝は、石川選手にとってSUPER GTでの初優勝であり、星野選手のGAINERで手にした初勝利でもあった。
一方の11号車GAINER TANAX GT-Rは、ファイナルラップまで3位争いをするも途中失速。
8位でチェッカーを受けた。10号車とともに表彰台が狙えるチャンスだっただけに、非常に悔しい結果となった。
第4戦を見事に制した10号車は、ドライバーランキングを5番手まで上げた。
4番手の11号車とともに年間ランキングのタイトルが狙える位置につけたのだ。
次戦の富士は、第2戦で11号車が優勝したコース。再びレースを制し、ランキングのトップをつかんでほしい。
GAINER
10号車 GAINER TANAX triple a GT-R 【ドライバー】星野 一樹 選手、石川 京侍 選手
11号車 GAINER TANAX GT-R 【ドライバー】平中 克幸 選手、安田 裕信 選手
予選:2019年6月29日(土)・決勝:2019年6月30日(日)
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